レッドソックス・吉田正尚がMLBでも大活躍!その理由を徹底調査

レッドソックス・吉田正尚がMLBでも大活躍!その理由を徹底調査

2023年シーズンからMLBに挑戦している吉田正尚。NPBで成功した打者がMLBで苦しむケースは非常に多く、吉田もシーズン開幕直後は多くの批判的なコメントが寄せられていましたが、一時は首位打者争いを演じ、9月5日時点で15本の本塁打を放つなど、しっかりとアジャストしています。

吉田正尚 身長こそ低いものの、そのパワーと高いコンタクト率で結果を残し続ける吉田正尚が結果を残し続けている理由はどこにあるのでしょうか。今回はその理由を徹底調査していきます。

目次

吉田正尚のプレースタイルまとめ

吉田正尚は173cmとプロ野球選手としては非常に小柄ながら、強打でMLBでも成功しています。吉田の最大の持ち味はレッドソックスの本拠地・フェンウェイ・パークのレフトスタンド『グリーンモンスター』もものともしないパワーです。

しかし、打撃のデータを詳しく見ていくと、他の長距離打者とは異なり、三振率がひときわ低く、さらに四球割合も非常に高いのが特徴です。四球による出塁の可能性も捨てずに高いコンタクト率で三振を減らし、さらに打てるボールを確実に捉えることでMLBでも15本塁打を記録することにも成功しています。

シーズン開幕直後は詐欺師とまで言われた吉田正尚

NPB7年間で通算762試合に出場し、通算打率.327、133本、467打点の成績を収めたヒットマンは、2023年から超大型契約でMLBに挑戦しています。

今シーズンの開幕直後は「NPBからMLBへの転換が成功することは決して当たり前ではない」と言われるように打撃不振に苦しみ、レッドソックスは詐欺にあったとまで言われましたが、すぐさまNPBでの状態に戻すことに成功しました。

吉田正尚の成功の秘訣は手の位置!

この不振脱却のポイントは「手の位置」だったそうです。打席で構えるグリップ位置を変更するとヒット量産が始まり、一時首位打者争いをするほどの活躍を見せています。

シーズン序盤はとんでもないほどゴロ率が高く、非常に高額の契約、さらにWBCでの活躍もあり非常に高まっていた期待を裏切るスタートとなってしまいました。そこで打撃コーチとコーチングスタッフから「もっとコンスタントに打球を上げられるように手の位置を少しだけ下げるように」と働き掛けられたことで現在の活躍があるようです。

環境の変化も活躍の要因に

吉田のメジャーでの活躍は“環境の変化”もあったようです。レッドソックスのアレックス・コーラ監督は「NPB投手陣の直球の球威があがったことも吉田のMLB二アジャストする一助になったと見ている」と指摘しています。2014年のNPBで直球の平均球速が151キロを超えていた投手は、大谷翔平を含む3人だけでしたが、2022年は、32人がそれに該当しています。これについてコーラ監督は「今では日本で剛速球をストライクゾーン高めに投げる投手が大勢いる」と時代とともに進化する日本の野球を評価しました。

最後に

MLBで活躍する吉田正尚 レッドソックスはNPBで培った力をMLBでも存分に発揮し、またMLBとNPBとの違いについても自身の持つ高い修正力も相まってMLB1年目も十分成功と言える活躍を見せています。

プロ入りすぐにハンマー投げの室伏広治さんに師事し筋肉の付け方、使い方も学ぶなど、野球以外にも目を配り高い探究心ももち合わせているため、現在の活躍も一過性のものではなく、コンスタントに好成績を残し続けていくことでしょう。

2026年にはWBCの第6回大会もあります。次回大会も中心選手として第5回大会で樹立した13打点を超える活躍を見せてくれる姿が期待されます!

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