日本の季節には半夏生というものがあります。
この日には地域によって特有の食べ物を食べる風習があるんですよ。
ただこの半夏生という日は、その年によって日にちがずれます。
今年の半夏生はいつ?半夏生ってそもそも何?地域によって何を食べるの?など解説していきます!
今年2021年の半夏生はいつ?読み方や意味は?
ずばり、今年の半夏生は「7月2日(金)」です!
半夏生って読めますか?「ハンゲショウ」って読むんですよ。
半夏生とは、夏至(大体6月21日ころ)から数えて11日目の7月2日ころから七夕(7月7日)ころまでの5日間を指します。初夏の暑い時期ですね。
半夏生の意味するものとして以下のものがあります。
田植えを終える目安
気候の変わり目として、農作業の大切な目安とされています。
私の実家は長野でコメ農家ですが、確かに7月頭には田植えは終えてましたね。
田植えは「夏至のあと~半夏生に入る前に終わらせる」とされ、それを過ぎると秋の収穫が減ってしまうなんて噂もあるくらいなんですよ。
半夏生にタコはいつから始まったの?食べる理由とは?
半夏生は農作業における目安になっていることがわかりましたね。
無事に田植えを終え、水田や神棚に餅やお神酒を供え、田んぼの神に感謝する「さなぶり」という行事を行うところもあるんですって。
関西地方では、「タコの足のように大地にしっかり根付くように」とタコを食べるそうです。
近畿地方では、収穫した小麦で「半夏生餅」を作って田んぼの神に供えるそうです。
地域によって半夏生ならではの風習がありますね。
節分に恵方巻、土用の丑の日に鰻、のように半夏生ではタコ!認知度は他に比べて低いかもしれません。
半夏生のころにスーパーではタコが売り出されているんですよ。意識して見てみてくださいね。
先ほど書いた理由以外に、タコにはタウリンという成分ば含まれ、疲労回復効果があります。田植えで疲れた体を癒してくれること間違いなしですね。
ちなみにいつからタコを食べる風習が生まれたかは明らかになっていないんです。
半夏生の食べ物で関西と関東では違う?焼きサバやうどんも!
関西地方ではタコが食べられていることがわかりましたね。
他に半夏生の代表的な食べ物を以下にまとめました。
オクラ
半夏生のころに旬を迎え、最も美味しくなるんです。
半夏生の時期と重なるため、半夏生の代表的な食べ物とされています。
うどん
四国の讃岐地方の農家では、養蚕を終え、麦の収穫をして、田植えを終えるといった慌ただしい初夏の農作業がひと段落する、半夏生の日にうどんを食べます。
その年の獲れたて麦で、うどんを周辺農家が集いふるまう習慣があるそうですよ。
焼きサバ
福井県大野では、江戸時代に大野藩主が半夏生の日に農民へ焼きサバを振舞ったという言い伝えがあります。
この故事に習い、半夏生の日に焼きサバを食べる習慣が現代にも残っているんですって。
この感じ日本らしくて趣がありますね。
この時期に食べる鯖を「半夏生鯖」なんて呼ぶんです。
餅
半夏生餅は関西だけではなく、関東でもこの風習が残っています。
関東では小麦ともち米をあわせて、「焼きもち」にして食べる風習がありますよ。
食べ方が関東と関西では違うんです。関東では焼きますが、関西ではきな粉や砂糖につけていただくそうです。
今年2021の半夏生はいつ?のまとめ
今年の半夏生は7月2日。
あまり知られていない半夏生の意味を理解していただけましたか?
半夏生にちなんだ食べ物を様々あることがわかりました。
土用の丑の日などに並び、半夏生も季節を楽しむことができるんですね。
雑節の1つ半夏生の紹介でした。
ハンゲショウ(半夏生)の花言葉…知ってますか?