ハンゲショウ(半夏生)は日本、中国、フィリピンなどアジアを中心に分布する、ドクダミ科ハンゲショウ属の多年草です。
私の実家は百姓ですが、こちらは『百姓泣かせ』ともいわれる植物です。
少しでも根っこが残っていると翌年も生えてきてしまうんだとか。繁殖力・生命力すごいですね。
今回はそんなハンゲショウに注目してまとめてみました。
意外と知らない花言葉や開花時期など解説していきます!
ハンゲショウ(半夏生)の開花時期や花言葉
ハンゲショウは古くから茶花として親しまれていました。茶花とは、室の床に活ける花のこと。
日本では、北海道以外で本州から沖縄に分布し、日当たりの良い湿地などで太い地下茎を伸ばして群生します。
しかし、環境の変化により自生地は減少傾向。なんと東京や山形などの一部地域では絶滅危惧Ⅰ類に分類されてしまっています。こんなところにも地球温暖化の影響が・・・。
ハンゲショウの開花時期は・・・6月中旬~7月
これからがシーズンですね!
開花時には小さな花をまるでふさふさの稲穂のように咲かせます。淡い色でとても可愛らしい花。
花が連なる花序の長さは10㎝~20㎝程。多数の花がつきますよ。
しかしハンゲショウの花には花弁などなく、観賞価値は決して高いものではないようです。
ハンゲショウの花言葉は・・・「内気」、「内に秘めた情熱」
こちらの由来は、ハンゲショウの花弁の色が変わることに由来しています。
花期になると、緑色だった葉っぱが白く変わっていく特徴のあるハンゲショウ。
先述のように目立つ、華やかな花こそ咲かせないけど、葉を白く変色させる様子が「内気」や「内に秘めた情熱」をイメージさせたのかもしれませんね。
ハンゲショウ(半夏生)の名前の由来!葉っぱが白い理由と関係ある?
ハンゲショウの名前の由来の1つは、ド直球。
『半夏生』の時期に花を咲かせるから。
半夏生ってご存じですか?私は調べるまで知りませんでした。
半夏生とは雑節の1つ。『ざっせつ』と読みます。これは特別な暦日の1つ。難しいワードばかり・・・。
昔は、夏至から11日目を半夏生としていました。これなら想像がつきますね!
現在、具体的には大体7月2日ころと言われています。
7月の上旬に開花するハンゲショウ。
ちょうど半夏生のタイミングだからハンゲショウ!わかりやすい。
また、ハンゲショウの特徴の1つ、葉の色が緑から白に変わるということ。
葉が半分だけ緑色を残し、白く変わるんですよ。
これもそのまま半分化粧する様子に見えるから、半化粧=ハンゲショウ!シンプルですが、特徴をとらえてますよね。しかも2つの意味がかかっているなんて、粋です。
半夏生にタコを食べる理由ご存知ですか?
半夏生は季節を表す花、季語になる?
半夏生は季語になります!
七十二候の1つ。夏至から11日目にあたる日を指します。かつては田植えの終期とされていたそうです。
ハンゲショウ(半夏生)の開花時期や花言葉のまとめ
ハンゲショウって聞きなれないですが、きっとあなたも出会っているはず。
派手な目立つ花ではない内気なハンゲショウ。季語でもあるので俳句を詠む人は知っているのかもしれないですね。
内に秘めた情熱・・・。なんか素敵ですね。名前の由来もダブルミーニングでなんだか粋でおしゃれ。
身近な花の花ことばや名前の由来をもっと知りたくなりますね^^