夢の舞台に挑戦中!チャンピオンズリーグで闘う日本人選手

夢の舞台に挑戦中!チャンピオンズリーグで闘う日本人選手 スポーツ

日本では野球とならんで根強い人気をもつサッカー。プレイヤー人口、ファン人口ともに年々増加傾向にあるといわれていますが、ここ数年の日本サッカーの躍進には目を見張るものがあります。それまで高いと思われていた世界の壁を悠々と越えていくようなハイレベルのプレイを見せてくれる日本人サッカー選手が多く誕生し、世界を舞台に活用するようになってきています。

インターネット技術の進歩と共に、現在では日本国内で行われている試合だけでなく、ヨーロッパで開催されている試合も、気軽にオンラインで観戦できるようになりました。観戦方法も多様化し、ブックメーカーなどを介してサッカー 賭けを楽しむファンも増えてきていると言われています。

クラブサッカーにおける世界最高峰の大会であり、世界で最もレベルの高いサッカーの大会でもある『UEHAチャンピオンズリーグ』が、今年も9月20日からスタート。来年の6月24日に開催される決勝まで、熱い闘いが続いていますが、ここでも活躍する一人の日本人選手がいます。

チャンピオンズリーグの歴史

チャンピオンズリーグは、1955-56シーズンに 『ヨーロピアン・チャンピオン・クラブズ・カップ』として初開催され、当初はヨーロッパの異なる国の16クラブが参加していました。その後、数シーズンをかけて 『ヨーロピアン・チャンピオン・クラブズ・カップ』は参加国と参加クラブを増やしていき、1960年までには32クラブが参加するようになりました。そして1992-93シーズンからは現在の名称に変更されることとなります。一時は32クラブが8グループ(1グループ4クラブ)に分けられてグループステージを戦ったあと、16クラブが4グループ(1グループ4クラブ)の2次グループステージへ進出するというフォーマットが採用されていましたが、2003-04シーズンに新フォーマットが採用されてからは現在までほぼ変更されていません。そんなチャンピオンズリーグに、今期は海外チームで活躍している日本人選手が多く参戦しています。なかでも注目を集めているのが、イギリスのアーセナルFCに所属している富安健洋選手です。

海外へと飛び出す才能

もともとは水泳をはじめるはずだった富安少年が、怪我のためにそれを断念し、サッカーへの満ちに進むことになったのは、やはり運命だったのかもしれません。少年サッカーチームに所属していた時から、その才能は突出したものがあり、早くから多くのサッカー関係者の注目を集める存在だったと言われています。2016年、高校3年生の時にアビスパ福岡でプロデビューを果たした富安選手は、さらに世界中の1流チームから移籍オファーを受けることとなります。2018年1月にはベルギー1部のシント=トロイデンVVに移籍することになります。翌2019年にはイタリアの、セリエA・ボローニャFCへ完全移籍。右サイドバックとしてリーグ戦デビューを果たし、イタリアのメディアから「冨安は黄金の選手」と絶賛される活躍を見せます。そして、2021年8月31日にアーセナルFCに移籍することが公式発表されます。同年9月には月間最優秀選手に選出されるなどの活躍を見せたものの、その後は負傷を繰り返すなど、思わぬ壁にぶち当たることとなります。

少年時代から憧れ続けた夢の舞台へ

そんな怪我に悩まされながらも、欧州挑戦6年目にして、ついに欧州最高峰の舞台であるチャンピオンズリーグで戦うこととなります。左右両サイドバックとして様々なロールをハイレベルでこなし、近年のアーセナル躍進の立役者の1人ともなり、守備者としてミケル・アルテタ監督が最も信頼を置く選手の1人とも言われる存在にまで成長しました。今年の10月には公式戦5試合全てに出場。チャンピオンズリーグのランス戦、セビージャ戦ではフル出場、プレミアリーグの3試合は途中出場し、アーセナルの3勝1分1敗の成績に貢献し、サポーター投票で64%の票を集め、2021年9月以来2度目の受賞となる10月のアーセナル月間最優秀選手に選出されました。「チャンピオンズリーグでプレーすることは僕の最大の夢でした。だから、出場できて嬉しいです。とにかく全力でプレーしたいです」と語った富安選手。チーム内にも負傷者が増え、厳しい戦いが続く中、夢の舞台であるチャンピオンズリーグ決勝トーナメント進出に向けて奮闘が続きます。

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