卵の賞味期限切れはいつまでOK?冷蔵庫と常温では違う?

卵の賞味期限切れはいつまでOK?冷蔵庫と常温では違う?

栄養豊富で様々な料理に使われる卵は、食卓には欠かせない食材のひとつで、必ずストックしておく人も多いのではないでしょうか。

しかし、こうしたストック食材は「気がついたら賞味期限が切れていた」という失敗もよくあります。

今回は卵の賞味期限切れは食べられるのか、冷蔵庫と常温保存での違いについてご紹介します。

目次

卵の賞味期限はどのくらい?基準とは

スーパーなどで販売されているパック詰めの卵には賞味期限が表示されていますが、何を基準にして決められているのでしょうか。

卵の賞味期限は「安全に生食できる期限」

卵の賞味期限は、生食できる期限で設定されています。つまり、日本独自の食文化である「卵かけご飯」が安全に食べられる期間です。

一般的にはパック詰めされてから2週間程度の賞味期限となっていますが、実際の賞味期限よりも短めに設定されています。

保存状態によっては57日間も生食可能?

卵は季節や保存状態によって、生食できる期間が変わってきます。

冬場の気温10℃程度であれば、およそ57日間は生で食べることができると言われていますが、気温の高くなる夏場では採卵から16日間と生食できる期間が短くなります。

パッケージに表示されている賞味期限は、この夏場の生食可能期間よりも短めに設定されています。

卵の賞味期限切れは食べられない?

卵が賞味期限切れたからといって、すぐに食べられなくなるわけではありませんが、いくつか注意点があります。

加熱してから食べよう

卵の賞味期限切れは、なるべく早めに加熱をしてから食べるようにしましょう。

卵の状態や保存方法によっては、賞味期限が切れてから1ヶ月ほどは生食することができるとされていますが、安全性を考えるのならば十分に加熱処理してから食べるようにしましょう。

半熟卵や温泉卵は要注意

食中毒の原因となるサルモネラ菌は熱を加えることにより死滅させることができます。

しかし、半熟卵や温泉卵などの火の通りが甘い調理法では、卵の中心まで十分に加熱することができないため注意が必要です。

卵の賞味期限切れを茹で卵で食べる場合は、しっかりと黄身が固まるまで加熱しましょう。

ヒビが入った卵は避ける

殻にヒビが入った卵は、中身が空気に触れてしまい雑菌が繁殖しやすくなっています。そのためヒビが入った卵は、賞味期限期間内であっても生で食べることは控えましょう。

加熱して食べる場合でも、安全性を考えるとヒビが入った当日中には食べてしまった方が良いです。

卵の保存は冷蔵庫と常温はどちらがいいのか

スーパーでは卵は常温の状態で販売されていますが、一般的に自宅では冷蔵庫で保管している方が多いかと思います。

冷蔵庫と常温では、どちらが卵の保存方法として正しいのでしょうか。

品質を保つために常温で販売している

スーパーで卵を常温で置いてあるのには理由があります。

実は卵の殻には目には見えない小さな穴が無数に空いており、それにより卵も呼吸をしています。

寒い外から暖かい部屋に入ると眼鏡が曇るように、卵も温度差がある環境では結露してしまい雑菌が繁殖してしまうリスクがあります。

もし、スーパーで卵が冷蔵で販売していた場合、特に気温の高くなる夏場は購入してから帰宅するまでの間に卵が結露してしまいます。

そのため、なるべく温度差がないように常温で卵は販売されています。

購入後は冷蔵庫で保存しよう

それならば自宅でも常温で保存しても良いのでは?と思われるかもしれませんが、卵は生ものなので雑菌が繁殖しにくい10℃以下の冷蔵庫で保存することを強くおすすめします。

また、夏場は店内と外の温度差がどうしても発生してしまうため、もしも買ってきた卵の表面が結露していたら、冷蔵庫に入れる前にティッシュなどで表面を拭きとりましょう。

まとめ

栄養豊富で使い勝手の良い卵は、日本の食卓には欠かせない食材です。

正しい保存状態を維持していれば、卵の賞味期限切れはすぐに食べられなくなるわけではありません。毎日食べるものだからこそ、安全に美味しく食べたいものです。

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