2024年3月、紅麹の危険性が日本で大きく報じられました。小林製薬が開発・販売していたサプリメントを摂取した人が腎疾患を発症し、5人が死亡するという事態に発展したのです。私たちの身近な食品にも使われてきた紅麹ですが、その危険性について知っておくことが大切ですよね。この記事では、紅麴の危険性を開設するとともに、食べない方が良い食品を調査しました。自分たちの身体や健康を守るため、正しい知識を持っておきましょう!
紅麹の危険性とは
麹は、春野菜の調理にも使われるもので、米・麦・大豆などの穀物に「麹菌」を繁殖させたカビの一種です。中でも話題になっている”紅麹”の危険性は、腎臓や肝臓へのダメージが大きいとされています。そのほか、小さな子どもや妊婦、高齢者への悪影響がより大きいことも分かっているようです。
【参考サイト:産経新聞】
しかし、今回の紅麴騒動で問題視されているのは紅麴単体ではなく、ともに使われたことで化学反応を起こした別物質があったことでした。
紅麴に混入?「プベルル酸」の危険性とは
今回、腎疾患や死亡事例を引き起こした紅麴騒動で、紅麴に混入したとされるのが「プベルル酸」という物質です。サプリメントにこの「プベルル酸」が意図せず混入していたと発表されています。「プベルル酸」は抗生物質で、抗マラリア効果が認められるほど毒性が高いそう。
【参考サイト:chem station】
プベルル酸と紅麴は本来、関連性の低い物質同士で、紅麴そのものにプベルル酸が含まれるケースはほとんどないそうです。意図せず混入したプベルル酸が紅麴と合わさって高い毒性を生んだということで、消費者の間では不安が広がっています。
【参考サイト:ひまわり医院】
紅麴とベニコウジ色素はどう違う?
紅麴には「紅麴」と「ベニコウジ色素」という表記がみられます。今回サプリメントに配合され腎疾患を引き起こした成分は紅麴で、ベニコウジ色素は紅麴から色素成分だけを取り出したものだそう。よって、紅麴とベニコウジ色素は別物と考えて良いそうですよ。
【参考サイト:健康ドットコム】
これまでにベニコウジ色素で健康被害が生じたケースはなく、食品の着色に用いる場合には必要最小量で使用することになっているのだとか。
紅麹が含まれる食品は?
では、紅麴を摂取してしまう可能性のある食べ物をまとめてみましょう。なお、前述の通り紅麴とプベルル酸が化学反応を起こしたことによる腎疾患の拡大とみられているため、以下でご紹介する食品が危険で絶対に買ってはいけないという意図はありません。紅麴が含まれているという事実を、参考として知っておいてくださいね。
お菓子系 | 食品系 |
ZERO PLUS(KŪTEMI) | あわ 紅豆腐(大塚食品) |
いちごブレッド(金谷ホテルベーカリー) | 松竹梅白壁蔵「澪」PREMIUM(宝酒造) |
しっとりいちご(セブンイレブン) | 紅さけ紅麹みそ漬(京都やま六) |
ピザポテト(カルビー) | 麦麹使用でふんわり肉まん(イオン) |
男梅グミ(ノーベル製菓) | 直火焼辛口牛ホルモン(ミニストップ) |
かっぱえびせん梅味(カルビー) | どん兵衛(日清) |
まとめ
紅麴の危険性や、含まれる食品について調べてみました。私たちの身近な食品にも含まれる紅麴は、腎疾患や死亡例を引き起こす重大な危険性を含んだ物質であることが分かりました。紅麴が含まれる食品で危険性のあるものはすでに自主回収されており、現在市場に出回っている食品については危険性のないものと判断されています。自分たちの健康を守るため、正しい知識を持って食品を選んでいきましょう!