普通に歌ってたけど実は怖い意味が!恐ろしい日本の童謡5選

普通に歌ってたけど実は怖い意味が!恐ろしい日本の童謡5選

私たちが幼い頃から慣れ親しんでいる、童謡。当時の言葉で歌われているものも多く、歌詞が難しい歌もありますが、なんとなく歌っていて不気味な印象を受けたことがあるのではないでしょうか?日本の童謡には、当時の歴史的背景が歌われたショッキングな意味が隠されているものも多いんです。ひな祭りの歌詞も、ひな壇の官女の顔を見た歌い手が、遠く離れた自身の姉を思い出す…という切ないバックグラウンドがあるそう。今日は、そんな恐ろしくも悲しい意味が込められた童謡を5つ、ご紹介していきたいと思います。

目次

知ってた?実は恐ろしい意味を持つ日本の童謡5選

はないちもんめ

はないちもんめ 歌詞は知っているけれど意味までは知らないのではないでしょうか。実は、「人身売買」がテーマになった歌なんです。貧しかった時代、大人たちは家族を減らし、1人1人に食べ物が行き渡るようにするため、子どもを売ってお金にしていたといわれています。「もんめ」とは、当時の貨幣になっていた銀の重量を示す単位だそうで、「はないちもんめ」は、やっと花が買えるくらいのわずかな金額を表しています。「かってうれしい はないちもんめ」は「子どもを買えてうれしい」という買い手側の思い、そして「まけてくやしい はないちもんめ」は、売る側の「値切られて(まけろといわれて)悔しい」という意味が込められているのだそうですよ。

かごめかごめ

かごめかごめも、昔からよく歌われている遊び歌ですよね。この歌の意味に関しては諸説あるのですが、その中でも特にイメージしやすいものをピックアップして、ご紹介します。まず、「かごめかごめ」は「囲め」という意味。そして、「かごのなかのとり」とは、ママのお腹の中にいる赤ちゃんを表しているといわれています。「いついつでやる」という歌詞で「いつ生まれてくるのかな」と、母親が赤ちゃんの誕生を楽しみにしている描写も窺えますね。そして、「よあけのばんにつるとかめがすべった」という部分で、妊婦がどこかから滑り落ちてしまうのだそう。最後の「後ろの正面だあれ」で、「私を突き落としたのは誰?」と、犯人に問いかけているのですね。一説では、この母親を突き落としたのが姑だといわれていますよ。

さっちゃん

1番の歌詞しか知られていない童謡「さっちゃん」ですが、実は10番まであるのだそう!さらに、10番ではさっちゃんが電車に轢かれて亡くなったという事実が明らかになるという都市伝説もあります。怖い噂が尽きない「さっちゃん」なのですが、作者が幼少期に経験した、切ない初恋を歌ったものだという説もあります。どちらを信じるかは、あなた次第ですね。

てるてる坊主

雨の日の定番、「てるてる坊主」。晴れを願う可愛らしい歌詞が印象的で、幼少期に歌ったことのある人も多いでしょう。しかし、3番になると突然「それでも曇って泣いてたら、そなたの首をチョンときるぞ」という恐ろしい歌詞になるのだとか!これは実話をもとに作られたともいわれており、雨が降り続いて困り果てていた昔の人が、雨を止ませることのできるお坊さんに晴れを願いに行ったそう。しかし翌日も晴れなかったため、人々はお坊さんの首をはねてしまいます。そして、その首を白い布に包んで吊るしておくと晴れる…ということがあったのだそうです。都市伝説ですが、なんだかリアルに聞こえて恐ろしいですよね。

とおりゃんせ

「とおりゃんせ」は、神様への生贄が歌われた曲として知られています。天神様にお参りするため子どもの手を引き、道を歩く母親と、神社の門番の会話が歌詞になっているのです。門番は母親に、「帰りは暗いので、子どもは危ないですよ」と忠告しますが、母親と子どもはそれでも神社に入っていきます。母親は、帰りの暗さを心配する必要がありませんでした。なぜなら神社に来たのは、子どもを神様に生贄として捧げるため。帰りは母親1人だったからです。子どもを神様に捧げるというのは、天災を鎮めるためや飢饉から逃れるため、お金を稼ぐため…さまざまな理由で行われていました。当時は、神隠しともいわれる、子どもが忽然と姿を消す事件が多かったそうですが、このような背景があったのかもしれませんね。

まとめ

私たちもよく聞いてきた日本の童謡には、恐ろしくも悲しい背景が隠されていましたね。子どもや女性など弱い立場の人が身売りされたり、働かされるという出来事は、きっと日常茶飯事だったことでしょう。生きていくこと、食べていくことで精一杯だった当時の時代背景を思うと、より歌詞の内容に寄り添う気持ちを持って歌っていきたいですね。

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